公開日:2024年02月01日
更新日:2024年01月31日
お墓の継承って何?初心者にもわかる継承の基本と必要な手続き
お墓の継承とは、故人の後を継ぎ、お墓や仏壇などの祭祀財産を引き継ぐことを指します。ここでは、お墓の継承について、継承者の選出、役割、手続き、そして費用について解説します。
お墓の継承とは
お墓の継承は、故人の供養や遺骨の管理に関わる祭祀財産全てを継承することを意味します。これにはお墓だけでなく、仏壇や家系図なども含まれます。
祭祀財産とは
- 墓地、墓碑
- 位牌、仏壇、神棚、御本尊
- 家系図
これらを一人が継承すると定められており、祭祀継承者は故人の供養に関する決定権を持ちます。
継承の特殊性
お墓の継承は相続財産に含まれず、相続税も発生しません。また、相続放棄とも関係がありません。
お墓の継承者は誰?
- 故人からの指名:故人が遺言書やエンディングノートで指名した人
- 慣習に倣う:地域の慣習や家族間の話し合いで決める
- 家庭裁判所の調停裁判:家族間で決まらない場合、裁判所が決定
継承者の役割
お墓を継承した祭祀継承者は、以下の役割を担います。
- お墓の維持管理
- 法要の主催
- 遺骨やお墓の決定権
お墓の継承手続き
お墓の継承手続きには、以下のステップが含まれます。
- 墓地(霊園)管理者に報告
- 必要書類の準備と提出
必要書類
- 名義変更届
- 墓地使用許可証
- 継承者の住民票、戸籍謄本
- 故人の戸籍謄本
- 印鑑証明書
- 遺言書、事由書
お墓を継承すると掛かる費用
年間管理料
年間管理料は墓地の種類や状態により異なりますが、一般的には3千円から2万円程度です。
お墓掃除の費用負担
遠方に住む継承者の場合、交通費や宿泊費が発生します。お墓参り代行サービスを利用することも可能です。
まとめ
お墓の継承は、祭祀継承者として重要な役割を担います。継承後の墓じまいも可能であり、現代では簡単に行えるサービスも提供されています。しかし、継承は重要な決断であり、家族や親族との相談が必要です。