公開日:2024年01月01日
更新日:2026年06月30日
合祀の考え方とは?合葬との違いや知っておきたいチェックポイント
合祀について調べる中で、合葬とは何が違うのか、納骨後の遺骨の扱いが気になる方もいるのではないでしょうか。
近年は、少子高齢化による承継者不足や墓じまいの増加により、合祀墓を選択肢として考える方も増えています。
この記事では、合祀の考え方、合葬との違い、合祀墓が選ばれる理由や種類、選ぶ前に確認しておきたいポイントについて分かりやすく解説します。

合祀(ごうし)の考え方とは?
合祀とは、「合わせて祀る」という意味を持つ言葉で、複数の遺骨を一つの場所に納めて供養する方法です。もともとは神道で使われる言葉ですが、現在では仏教式のお墓や霊園でも使われています。
合祀墓では、他の方の遺骨と一緒に納められるため、個別のお墓とは供養の形が異なります。共同の供養塔や慰霊碑などに手を合わせる形式が多く、個別の区画を持たない場合もあります。
また、地域や集落などで共同管理されてきた共同墓地でも、承継者がいないお墓の遺骨をまとめて供養することがあります。
合祀と合葬の違い
合祀と合葬は似た意味で使われることがありますが、遺骨の納め方に違いがあります。
合祀は複数の遺骨を骨壺から出して一つにまとめて埋葬・供養する方法を指します。一方で合葬は、複数の骨壺を一つの場所にまとめて納める方法を指します。
| 合祀 | 合葬 | |
| 埋葬方法 | 他の遺骨と一緒に埋葬 | 骨壺のまま納骨 |
| 遺骨の管理 | 個別の骨壺を使わず一括管理 | 骨壺のまま安置 |
| 遺骨の取り出し | 原則不可 | 原則不可 |
| 供養方法 | 永代供養 | 永代供養 |
合祀墓が選ばれる理由
承継や管理の負担を減らしやすい
近年は、少子高齢化や核家族化により、お墓の承継に不安を感じる方が増えています。
- ・お墓を継ぐ人がいない
- ・子供にお墓の管理を負担させたくない
- ・お墓参りや掃除を続けるのが難しい
- ・墓じまいをしたい
このような悩みがある場合、個別のお墓を家族だけで管理し続けることが負担になりやすくなります。
その点、合祀墓は霊園や寺院などが管理する形式が多く、掃除や維持管理の負担を軽減しやすい供養方法です。
今あるお墓を整理した後の納骨先としても選ばれることがあり、無縁墓を防ぐための選択肢の一つになります。
費用や維持費の負担を抑えやすい
承継や管理の負担とあわせて、費用を抑えやすいことも挙げられます。
個別のお墓を建てる場合は、墓石代や区画の使用料、年間管理料などが必要になることが一般的ですが、合祀墓は共同の供養スペースを利用するため、初期費用を抑えられます。
また、施設によっては年間管理料が不要な場合もあり、将来的な維持費の負担を軽くできることもあります。
ただし、納骨料や彫刻料、供養料などが別途かかる場合もあるため、費用に何が含まれているのかを確認しておくことが大切です。
合祀を選ぶ前に知っておきたいチェックポイント
遺骨の扱い
合祀墓では、他の方の遺骨と一緒に納められるため、基本的に一度合祀すると遺骨を個別に取り出すことは難しくなります。
後から別のお墓に移したいと思っても対応できない場合が多いため、遺骨をいつ、どのように納めるのかを事前に確認しておくことが大切です。
また、複数の遺骨が同じ場所に納められるため、特定の故人の場所を確認することが難しくなります。個別に供養したい気持ちが強い方は、他の供養方法も含めて検討しましょう。
費用やプラン
一般的には5万円〜30万円程度が目安とされますが、永代供養料、納骨料、彫刻料などが含まれるかどうかは施設によって違います。
費用が安く見えても、後から追加費用が必要になる場合もあります。契約前には、費用に含まれる内容、年間管理料の有無、法要の費用、個別安置期間がある場合の期間と費用を確認しておきましょう。
参拝や供養の方法
合祀墓では、個別のお墓ではなく、共同の参拝スペースや供養塔に手を合わせる形が一般的です。
施設によっては、共同で使う場所を清潔に保つためや、火災・管理上のトラブルを防ぐために、供花や線香を禁止している場合があります。
また、参拝できる時間が決められていたり、合同供養祭や定期的な読経が行われたりする施設もあります。
自分や家族がどのようにお参りしたいのかを考えたうえで、参拝方法や供養の内容を確認しておくと安心です。
合祀墓にはどんな種類がある?
慰霊碑型
石碑や仏像、供養塔などを目印にして、その下や周辺に複数の遺骨を納める形式です。
個別のお墓ではなく、共同の慰霊碑や供養塔に向かって手を合わせる形になります。合祀墓の形式としてよく見られるタイプです。
納骨堂型
建物の中にある納骨スペースへ遺骨を納める形式です。
屋内にあるため、天候に関係なくお参りしやすいです。施設によっては、一定期間は個別に安置し、その後ほかの方の遺骨と一緒に合祀されることもあります。
樹木葬型
墓石の代わりに樹木や草花を目印として、遺骨を納める形式です。
自然を感じられる場所で供養できるため、明るい雰囲気のお墓を選びたい方に人気があります。
樹木葬には、個別に納骨できるものや、一定期間後に合祀されるものなどがあります。仕組みは施設によって異なるため、遺骨の扱いを事前に確認しておきましょう。
まとめ|遺骨の扱いや供養方法を確認してから選びましょう
合祀は、複数の遺骨を一つの場所に納めて供養する方法です。承継者不足や墓じまいの増加から合祀墓を選択肢として考える方も増えています。
一方で、一度合祀すると遺骨を取り出せない場合が多く、個別の供養が難しくなることもあります。合祀墓を検討する際は、遺骨の扱い、費用、参拝方法、家族や親族の理解を確認したうえで、自分たちに合う供養方法を選びましょう。
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