公開日:2022年10月12日
更新日:2023年01月24日
お墓じまいして永代供養したい。かかる費用と成功する方法。
・お墓を継いでくれる人がいない。
・お墓が遠いところにあり、お参りできない。
・お墓を維持するための費用を、後に残る子供たちに負担させたくない。
・大きいお墓なので、高齢になった時に掃除や管理が大変。
上のように悩まれている方は多いです。
お墓じまいは、ご先祖のお墓がある地元を離れた方の多くが選択する方法です。
そして、お参りしやすい近隣の霊園にお骨の移動をおこなうこともできます。
その時に、せっかくなので今後はずっと安心な「永代供養」のお墓にする方が増えています。
この記事では、お墓じまいと、そのさきの永代供養などについてご説明します。
こどもの代になったときにお墓じまいをしてもらうとなると、負担を遺すことにもなりかねないので、検討してみたいという方はぜひお読みください。
また、「お墓じまいの費用・相場」や、注意点についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
お墓じまいと永代供養
お墓じまいとは文字通り、お墓を仕舞うことです。じっさいには、お墓を解体して、土地を管理者に返還することをいいます。
お墓じまいをするときには、埋蔵していたお骨を拾い上げます。そして、このお骨は結局はどこかで供養しなければなりません。そのときに、 永代供養 という言葉が出てきます。聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
永代供養とは、遺骨の供養を、墓地の管理者である霊園や宗教法人がご家族に代わって永代にわたっておこなうことをいいます。ここで永代といいましたが、この”永代”の期間には期限や終わりがあるところや無期限のものがあります。
永代供養が選ばれるのには、お墓を継いでいく人がいない場合や、今後どうなっても安心できるお墓づくりをしたいという人でも安心できるからという理由があります。
お墓を撤去してしまったら、取り出したお骨は新たに納める必要が出てきます。その時に取り出したお骨の供養方法としては散骨や従来のお墓、樹木葬など様々ありますが、そのときに永代供養を利用するかどうかをあわせて考えることができます。
お墓じまいのやり方と流れについて
①.新しい納骨先を探す。
お墓じまいをして拾い上げたお骨を納める新たな納骨先を探します。
②.現在お墓のある役所から、お墓じまいの許可を得る。
お墓を解体し、一度納めたお骨を取り出して移動する場合には、行政の許可を得る必要があります。
役所から「改葬許可申請書」を取り寄せ、必要事項を記入し、役所に提出(許可申請)します。
受理されれば、約1週間ほどかかって「改葬許可証」が発行されます。これをもって、お墓じまい工事をおこなうことができます。
③.お墓の性根抜きをおこなう。
お墓の工事の前に、閉眼供養をおこないます。お性根抜きや、魂抜きなどの呼び名もあります。
閉眼供養は、お墓に宿る仏様の魂を、工事をおこなうまえに抜いておくことを言います。いったん抜いた魂は、新しく決めた移動先で納骨をするさ際に魂入れをおこないます。(開眼供養)
④.お墓じまい工事をおこなう。
墓石の撤去をし、お骨を取り上げます。そして、お墓があった土地の使用権を、墓地の管理者に返還します。
墓石解体は、石材店に依頼することとなります。この時に注意が必要になります。
墓地によっては施工業者が決められていることがありますので、墓地に確認をしておく必要があります。
⑤.新しい納骨先にお骨を納めます。
前のお墓から拾い上げたお骨を持ち、新しい納骨先に納めに行きます。
お骨を納める時に、役所から発行された改葬許可証を提出します。改葬許可証は、お墓じまいで拾い上げたお骨を納める際に必ず必要となる書類です。この時に僧侶を呼ぶか、無宗派でおこなうか等は選択することができます。
新しい納骨先を探す際には、これらのお墓じまいの手続きを親身になって一緒に手伝ってくれる業者を選ぶといいかもしれません。そしてなかには、新しい納骨先とお墓じまいの解体工事の両方の手伝いをしてくれるところもあるかもしれません。手続きもあわせてすべてお願いすれば、お墓じまいは思ったより難しくありません。
お墓じまいの費用・相場
墓じまいの費用は、お墓の大きさや、立地、周囲の環境(機械が入ることができるか)によって、大きく変わってきますので、一概に○○万円~とは言いにくい性質があります。
しかし、あくまで目安としていうと、
・1平方メートル 15万円~というところが多いです。
まずは、石材店に解体見積を依頼してみましょう。
お墓じまいをするときの注意点
お墓じまいをする解体工事がいくらするのかということについては、初めての事で検討もつかないという方が多いことでしょう。お墓じまいの見積もりを依頼した石材店が悪質な場合、相場を大きく上回った金額を提示されることもあるかもしれません。
その際は、可能であれば他の業者にも相談をして見積もり依頼してみてもいいかもしれません。
まとめ
お墓じまいと永代供養の関係についてを中心に紹介しました。この記事のポイントを並べると以下の通りです。
・お墓じまいは、ご先祖のお墓がある地元を離れた方の多くが選択する方法である。
・お墓じまいをする時に、せっかくなので今後はずっと安心な「永代供養」のお墓を選ぶこともできる。
・お墓じまいをトータルで手伝ってくれる業者を選ぶ。