公開日:2025年11月05日
更新日:2025年11月05日
樹木葬で考えられるトラブルとは?事例7つと防ぐためのポイント
近年、「お墓の管理負担を減らしたい」「自然に還りたい」といった理由から、多くの方に選ばれている樹木葬。しかし、その一方で、「こんなはずではなかった…」というトラブルや後悔の声があるのも事実です。
大切なご供養の場だからこそ、契約前にポイントを押さえ、納得のいく選択をしたいものですよね。
この記事では、樹木葬で起こりがちなトラブル事例とその対策、そして契約前に確認すべきチェックリストを分かりやすく解説します。

なぜ樹木葬でトラブルが起きるのか?根本的な3つの原因
樹木葬選びで後悔しないためには、まずトラブルが起きる原因を知ることが大切です。 多くの場合、以下の3つのすれ違いが原因となっています。
1.イメージ先行の情報収集不足
「自然に還れて素敵」「管理が楽そう」というイメージだけで判断してしまい、具体的な供養方法や霊園の管理状態といった現実的な側面を確認しきれていないケースです。
2.契約内容の複雑さと確認漏れ
「永代供養」や「合祀」といった言葉は、実は霊園ごとに定義が異なります。その違いを理解しないまま契約を進め、後から「思っていた内容と違う」と気づくことが原因になります。
3.長期的な視点の欠如
お墓は、自分たちが眠り、家族がお参りする場所です。将来、お参りする人がいなくなった後の管理体制など、長期的な視点を見通せていないと、将来の不安につながります。
【事例別】樹木葬でよくあるトラブルと対策7選
特にご相談の多い7つのトラブル事例と、それを防ぐための対策をご紹介します。
1. 思ったより高額に!費用総額の認識違い
・ありがちな勘違い
「チラシの価格だけですべて完結する」と思っていたら、別途年会費や石碑の彫刻料が発生し、支払額が想定を大幅に超えてしまった。
・対策
初期費用だけでなく、管理費などを含めた「総額の見積もり」を必ず取得し、その内訳を一つひとつ確認しましょう。
2. 追加料金が発生?埋葬人数の落とし穴
・ありがちな勘違い
「一つの区画だから何人でも入れる」と思っていたら人数制限があり、2人目の納骨で高額な追加費用を請求された。
・対策
1区画に埋葬可能な最大人数と、追加費用が発生するかどうかを必ず書面で確認しましょう。
3. 「こんなはずじゃ…」合祀のタイミングと方法の誤解
・ありがちな勘違い
「永代にわたって個別で供養される」と思っていたが、一定期間後に他のご遺骨と一緒に合祀されるプランだった。
・対策
個別に安置される期間は具体的に何年間か、その後の合祀の有無と方法を契約書で明確にしてもらいましょう。
4. 「永代」は永遠じゃない?永代供養の範囲の勘違い
・ありがちな勘違い
「永代供養」だから手厚い供養が続くと思っていたら、合同供養は年に数回だけだった。
・対策
「永代供養」に含まれる具体的な供養内容、年間の供養回数と時期を書面で詳細に確認しましょう。
5. 写真と全然違う!霊園の管理状態や周辺環境
・ありがちな勘違い
パンフレットの綺麗な写真だけ見て契約したら、実際は雑草が生い茂っていた。駐車場の数が少なく、お盆にお参りできない。
・対策
必ず現地へ足を運び、区画周りの清掃状況、植栽の手入れ、通路の歩きやすさ(バリアフリー)、トイレなどの設備を自分の目で確認しましょう。
6. うちの宗派でも大丈夫?宗教・宗派に関するすれ違い
・ありがちな勘違い
「宗教不問」と書かれていたが、園内での法要は特定の宗派の様式でしか行えなかった。
・対策
自身の宗派の僧侶を呼んで法要が可能か、戒名や俗名の表記ルールについて事前に具体的に確認しましょう。
7. ペットと一緒に入れる?ペット供養のルール
- ありがちな勘違い
「ペット可」でも、人とペットが同じ区画に入れるわけではなかった。 - 対策
ペットと一緒に納骨できるか、同じ区画か別の区画かなど、詳細なルールを確認してください。
失敗しない!樹木葬選びの契約前チェックリスト
見学時や契約前に、このリストを使って聞き漏らしがないか確認しましょう。
1.総額費用:表示価格以外に、管理費などで追加発生する費用はありますか?
2.埋葬人数:1区画に最大何名まで納骨できますか?追加費用はかかりますか?
3.合祀の有無:個別に安置される期間は何年間ですか?その後、合祀されますか?
4.永代供養:合同法要は年に何回、いつ行われますか?
5.現地環境:園内の清掃や植栽の手入れは、どのくらいの頻度で行われますか?
6.宗教条件:自分の宗派で法要を行えますか?戒名や俗名の彫刻は可能ですか?
7.ペット:将来、ペットも同じ区画に納骨することはできますか?
樹木葬のトラブルに関するよくある質問
Q. 合祀を絶対に避けたいのですが、可能ですか?
A. 霊園によって対応が異なります。合祀をしないことを契約で補償している霊園を選ぶことが重要です。 千年オリーブの杜 大分東では、合祀されない、人数制限の無い樹木葬をご提案しています。
Q. もし霊園が倒産してしまったら、お墓はどうなりますか?
A. 霊園の運営には自治体の許可が必要です。万が一の場合でも、基本的には別の法人が事業を引き継ぎ、供養が継続される体制になっています。
まとめ
樹木葬のトラブルは、契約前の情報収集と現地での確認を丁寧に行うことで防ぐことができます。本記事のチェックリストをご活用いただき、ご自身とご家族にとって心から納得できる最適な樹木葬をお選びください。
千年オリーブの杜大分東では、すべての不安にお答えします
私たち千年オリーブの杜では、専門のスタッフがお客様のどんな些細な疑問にも丁寧にお答えします。 無理な勧誘などは一切ございませんので、お墓に対する不安をお持ちの方も、どうぞ安心してご相談ください。
