qa4

よくあるご質問

一覧に戻る

終活で陥りやすい失敗とは?トラブルを防ぐためのポイントと対処法

終活を考える人が増える中で、準備を進めるうえで気を付けなければならない点もあります。「家族のために」と思って始めた終活が、逆に負担をかけてしまうケースや、思わぬトラブルにつながることも少なくありません。

ここでは、終活でよくある失敗と、その対処法について詳しく解説します。これから終活を始めようと考えている方は、事前に知っておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。

 

 

終活でよくある失敗

エンディングノートと遺言書の違いを理解していない

エンディングノートは、自分の思いや希望を書き記すものですが、法的な効力はありません。遺産の分配方法を記載しても、必ずしもその通りに執行されるとは限らないため、相続トラブルの原因になることがあります。

財産分与を明確にしたい場合は、公正証書遺言を作成し、法的に有効な形で残しておくことが重要です。

 

一人で終活を進めようとして挫折する

「家族に心配をかけたくない」と考え、一人で終活を進める人も多いですが、終活には専門的な知識が必要な場面もあります。特に相続や財産管理に関しては、弁護士や税理士などの専門家のアドバイスが必要になることもあります。

また、断捨離などの作業も思っている以上に大変で、途中で挫折してしまうケースも少なくありません。家族と話し合いながら進めることで、スムーズに終活を進めることができます。

 

断捨離のつもりが家族の大切なものまで処分してしまう

不用品の整理を進める中で、家族にとって大切なものまで処分してしまうと、後々トラブルの原因になることがあります。特に、思い出の詰まった品や貴重品などは、事前に家族と話し合ってから処分するようにしましょう。

一度捨ててしまったものは元に戻すことができないため、判断に迷うものは無理に処分せず、家族と相談しながら進めることが大切です。

 

遺品整理をせずに亡くなってしまい、家族が困る

終活を進める中で、家族に負担をかけないようにするためには、生前整理をしておくことが重要です。特に、趣味で集めたコレクションや骨董品などは、本人にしか価値が分からないことが多いため、あらかじめ整理しておくと遺族が困ることを防げます。

遺品整理を家族に任せる場合でも、どのように扱ってほしいかをエンディングノートに記載しておくと、スムーズに進めることができます。

 

エンディングノートや金融口座の情報を家族が見つけられない

せっかくエンディングノートを作成しても、亡くなった後に家族が見つけられなければ意味がありません。また、銀行口座の情報や重要な書類の保管場所が分からなくなってしまうと、家族が財産を管理できなくなる恐れもあります。

エンディングノートは、家族が確実に見つけられる場所に保管し、保管場所を事前に伝えておくことが大切です。

 

インターネットサービスのログイン情報を残さずに解約できない

近年、高齢者の方もインターネットを活用する機会が増えています。しかし、ネット銀行やサブスクリプションサービスなどのログイン情報を家族に伝えていなかった場合、解約手続きができずに費用が引き落とされ続けてしまうケースがあります。

オンラインサービスのアカウント情報は、エンディングノートにまとめるか、信頼できる家族に伝えておくと安心です。

 

終活での失敗を防ぐための対策

計画を立てて進める

終活は、一気に進めるのではなく、計画的に進めることが大切です。まずはエンディングノートを作成し、自分の希望や必要な手続きを整理しましょう。

また、終活は長期的な取り組みになるため、無理なく進められるようにスケジュールを立てることをおすすめします。自治体や専門家が提供している終活ガイドを活用するのも有効です。

 

家族と話し合いながら進める

終活は自分のためだけではなく、家族のための準備でもあります。そのため、葬儀やお墓、相続に関することは、家族と話し合いながら決めることが大切です。

特に、財産管理や遺産分配に関しては、家族間での認識のズレがトラブルの原因になることもあるため、事前に意向を伝えておくとスムーズに進めることができます。

 

専門家に相談する

終活には、法律や税金に関する手続きが関わる場面もあります。特に、遺言書の作成や相続に関しては、弁護士や行政書士、税理士などの専門家に相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

また、独り身の方や、家族と離れて暮らしている場合には、終活専門の相談窓口を利用するのも有効な手段です。

 

断捨離は慎重に行う

不要なものを整理することは大切ですが、焦って処分しすぎると後悔することがあります。特に、家族のものや思い出の品については、家族と相談しながら整理を進めるようにしましょう。

古い写真や手紙などは、デジタル化して保存する方法もあります。どうしても捨てたくないものがある場合は、コンパクトにまとめて保管するのも一つの方法です。

 

重要な情報を整理して保管場所を伝える

エンディングノートや金融口座、重要書類の保管場所を家族が知らないと、亡くなった後に混乱を招いてしまいます。あらかじめ、家族がすぐに見つけられる場所に保管し、必要な情報を伝えておくことが重要です。

また、オンラインサービスのアカウント情報やパスワードも、信頼できる家族に共有するか、書面にまとめておくと安心です。

 

まとめ

終活は、自分の人生を整理し、家族に負担をかけないための大切な準備ですが、やり方を間違えるとトラブルを招くこともあります。

エンディングノートと遺言書の違いを理解し、家族と話し合いながら計画的に進めることで、スムーズに終活を進めることができます。専門家のアドバイスを活用しながら、自分に合った方法で準備を進めていきましょう。

事前にしっかり準備をしておくことで、安心して人生の最期を迎えることができます。

そのほかの「よくある質問」はこちら