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大分の永代供養付樹木葬霊園のお話

はじめまして。代表の安東修です。
昭和48年、父・光男が大分市判田に安東石材店(https://ando-stone.com/)を創業。平成20年、父の病気を機に後を継いで以来、町の小さな石屋の2代目として歩んでいます。来年、墓石専門店として地域の皆様に支えられ創業50年を迎えます。本当にありがたいことです。心より感謝申し上げます。

大分のお墓事情について

お墓を建立するということは、大切な先祖を敬い供養していく素晴らしいこと。これは紛れもない事実だと思います。本来心の拠り所となるお墓ですが、同業者の話を聞く限り大分県全体の年間建墓数はピーク時の2015年を境に2~3割減少している印象です。超高齢化社会といわれる昨今、お墓の需要は増えるはずなのになぜお墓を建てる人は減っているのでしょうか。その理由を3つに分けて解説します。樹木葬のお話をする前に、お墓とその背景についてのお話をほんの少しだけ。よろしくお付き合いください。

なぜお墓が建たなくなったのか

理由1 社会構造の変化

旧民法の家制度が事実上崩壊した現在、「個」の生き方を「家」が制限することは困難になりました。「屋敷や土地を相続し○○家という姓を守るため、長男が地元に残る」これこそ当然だという考えは支持されにくくなっています。そもそも結婚や子どもを望むかどうかも「個」の選択にゆだねられます。お墓は子々孫々受け継がれることを前提に建立されますので、「家」の未来を描きづらくなった現在、お墓建立に躊躇するのは当然の帰結といえます。

理由2 多様な選択肢の誕生

これまで人が亡くなればお墓を求め、四十九日に喪服を着て家族と納骨するのが当たり前でした。前段で述べたような社会構造の変化は、お墓でカバーしきれない問題を浮き彫りにし、新たなニーズをもたらしました。納骨堂、合祀墓、散骨、手元供養、宇宙葬、リゾート葬・・・。近年登場した新しい供養の選択肢です。もちろんこの中に皆さんがご検討されている「樹木葬」も入ります。永代供養が付いていたり、自然に還ることができたり、必ずしも承継者を必要としないものであったり。それぞれが知恵を絞り、消費者の不安に寄り添うものとなっています。

理由3 墓石業界のそのものの問題

前述のような消費者の不安は、急に発生したものではなく大分県の墓石業界の誰もがうすうす気が付いていたことなのだと思います。しかし生粋の職人さんが多いこの業界、一枚岩になって取り組もうといった動きは見えませんでした。大きなお墓が建たない、市役所が納骨堂をつくったから仕事がなくなった、最近は墓じまいばかりだ・・・といった石屋都合の愚痴ばかり耳にするのです。消費者との意識の乖離という決定的な問題。でも本当は、見たくない現実から逃げていただけかもしれません。無論、その問いは常に私自身にも突きつけられています。職人のプライドは忘れず、ご供養の困りごとの良き相談役を目指します。

 

墓石専門店としての立場上あまり大きな声で言える話ではないのですが、立派なお墓を建てる文化は年々薄れているように感じます。他業種も同様で、例えば冠婚葬祭業。大きな葬儀は徐々に少なくなり、かなり早い段階で家族葬へ切り替わりました。派手な結婚式も鳴りを潜め、「仲人を立てず両家だけでこじんまり済ませました」という話は日常でも耳にします。新型コロナウィルス蔓延の影響がこの傾向に拍車をかけ、一気に市民権を得てしまいました。

また、従来型の大きなお墓を守っていくことが後世の負担となり、大金をかけて解体する場面が見受けられるようになりました。近年大分県内でも流行っている「お墓じまい」です。墓石専門店である弊社でもお墓じまいのお問い合わせが、昨年と比較し129%増加しています(2023年現在)。本来我々はお墓文化を守っていく側の立場ですので、複雑な心境を抱いています。

お墓が建たないこと、建ったとしても小型化、そしてお墓じまいの増加。。。お墓離れの兆候であり、将来的にも大きな問題になり得ます。業界的にはマイナスの潮流に対して、お墓屋さんとして何かできないだろうか。同じように悩む同業者の皆さんと意見を交わしたり、ここは有名!と云われている全国の霊園を見学したり・・・。数年前から自分なりに情報収集を続け、解決の糸口を探してまいりました。

大分の樹木葬の今

2018年。今から5年ほど前になります。大分市には私が把握している限りで4つほどの樹木葬
墓地がありました。

・稙田地区にある大分県内でも先駆け的な樹木葬墓地。勉強熱心なご住職様が、当時から檀家様の葬儀や身寄りのない方の将来の不安を真剣に見据え継続的に取り組まれておられました。今でも良いお付き合いをさせて頂いております。
・弊社がその施工をお任せいただいた大南地区の墓地。建築家のグランドデザインとガーデンプランナーの植栽、ご住職ご夫婦のこだわりが詰まった素敵な樹木葬です。石屋冥利に尽きる気持ちの良いお仕事をさせていただきました。
・その墓地にほど近いところに、大きな財団法人が運営する3つ目の樹木葬区画があります。芝生を基調とした墓地で、一時期はテレビCMを積極的に活用され多くの反響があったそうです。
・野津原方面の寺内墓地。桜の名所の利を生かした墓地で福岡の業者さんが施工に携わったと聞いています。こちらが4番目。

檀家様に向けゆっくり着実にご紹介しているところあり、大々的な広告宣伝活動でしっかり初期投資を回収してるところありと、それぞれ特徴的だった印象です。
当時墓石専門店として営業していた私は、お墓づくりという一生に一度のご決断をお任せくださるお客様への対応で大忙し。だったはずなのですが・・・。

「息子夫婦は福岡に家建てたからなあ」
「うちは娘二人、嫁ぐかどうかもわからない」
「これって、いずれは墓じまいをしないといけないよね」
「お参りしてくれる人がいなくなったら無縁になるんでしょ?」
「その時は、お墓の中のお骨って、どうなるんやろう?」
「お墓のことで子どもに負担だけはかけたくないんだよ」

実際はこのような声であふれていました。
うーん、おかしい。それまではお墓を引き渡した時に「安東さん、これでやっと安心したよ」という喜びの言葉に包まれてお仕事をしていたはずです。お墓の問題に直面したお客様からの素朴な問いに、ぼんやりとしか答えられない自分。正直戸惑いを覚えました。ワイドショーでは連日お墓じまいの特集が組まれ、お墓そのものが社会悪のような扱いを受けていました。書店でもその関係の書籍は一番目立つところに平積みされていたと記憶しています。裏を返せば生活者にとってのお墓の存在とは、声をあげにくい不安そのものだったということです。

樹木葬専門霊園・おおいたさくら陵苑を大分市判田にオープン

樹木葬こそがこのような不安の解決策となるのではないか。強い思いを秘め、2018年自身初の
樹木葬霊園をオープンさせていただきました。大分市としては後発の5番目、判田地区の公益財団
法人もみじ霊園内に14本の桜を配置した、おおいたさくら陵苑(https://sakura-ryoen.com/)です。オープン3か月で残り区画がわずかとなり、急いで第2期拡張に着手。5年目を迎えた本年、おかげさまで完売となった人気の霊園となりました。本当にありがとうございます。

・ちょうど同時期ですが、西大分に大阪の業者さんが手掛けた桜の樹木葬が6番目にできました。こちらも芸人さんや地元のスターを起用してテレビCMにお金をかけていた印象です。
・その後も市内中心部でお寺の空きスペースを利用した小規模な開発が2つ程あり、合計8霊園。漏れがあるかもしれませんが、こちらが2023年時点のおおまかな 大分市 樹木葬 の現況と
云えます。

実際に運営してわかった 大分 樹木葬 大事なポイント

樹木葬をオープンし、毎日たくさんのお客様とご縁をいただく中で多くの気づきと学びを得ることができました。これは樹木葬に限らず皆さんの墓地・霊園選びの一助になると思いますので是非ご一読ください。

「立地・アクセス」はどうですか

どれだけ十分な資金があっても、一度オープンした霊園があなたの家の近所に移動することはありません。その霊園、公共交通機関の利便性はどうでしょうか。今の自分たちの状況のみを切り取らず2~30年後のことを想像してお考え下さい。車を運転しなくなった後、お墓参りが心の負担になるような場所はお勧めできません。最寄りのバス停や駅からの移動距離も重要視されるべきです。お盆の炎天下、徒歩で急な坂道を往復するような立地は好ましいとは言えないでしょう。

「常駐の管理体制」は必須です

お寺の境内地にあるような樹木葬霊園は、比較的安心だと思います。お参りがてら本堂に立ち寄りご住職とゆっくりお話しできる関係などは理想的ではないでしょうか。無論、お寺様も代替わりがあります。長いお付き合いになるはずですので、菩提寺でなくてもお墓のことにしっかり向き合ってくださるお寺様だと安心ですね。

常駐の管理体制を求めるのは、ずばり「樹木葬」だからです。雑草を抜き、花を植え替え、水をやり、土壌改良を促す。芝のエアレーション、桜の剪定、消毒も必要です。規模にもよりますが、宗務のこなしながら住職お一人が行き届いた管理するには大きなご負担がおありかと思います。通常の霊園と比べ、管理が中途半端な樹木葬はとても目立つもの。できたばかりの霊園はとてもきれいですが、その後の管理体制の方がよほど大切です。

納骨に人数制限はありませんか

私はお墓じまいの多さに危機を感じ、市内5番目の樹木葬霊園・おおいたさくら陵苑を開設しました。おひとり様用/ご夫婦用/家族用と人数制限を設けそれぞれの御事情に合ったコースを準備。跡継ぎがなくても子どもに負担がかからないような安心できるお墓をご案内したつもりです。前述したように多くのご支持をいただいたのですが、予想に反して樹木葬を普通のお墓としてご購入されるお客様が多かったのは意外でした。つまり息子さんが大分市内で就職されご結婚し、お孫さんまでおられるような「普通のお墓を購入できる」層の方までも、樹木葬を選ばれるのです。そうした場合、人数制限はかえって購入の妨げとなりました。場所もコンセプトも気に入り、これからたくさんの家族が納骨されるはずなのに人数制限があるのが残念だ、と。ご家庭の事情は様々です。皆様のケースをよくお考えになり、判断されるべきかと存じます。

合祀が前提ではありませんか

ロッカー式の納骨堂や通常の樹木葬の場合、納骨後一定期間を過ぎると合祀ゾーン(ごうし・・・他の人の骨と混ざってしまうこと)に場所を移される場合があります。実際に樹木葬を運営して気が付いたことは、他人と混ざりたくないというご要望が非常に多かったこと。ご要望というよりも、かなり強い抵抗感、といった感じです。これは裏を返せば、ずっと家族とだけでゆっくり眠りたいという想いなんだと確信しました。
ご購入者さまは気を遣ってか、私らは合祀になっても構わないよとおっしゃいます。しかしお墓を守っていくお子様たちが「それは耐えられない」と訴えるのです。大切なご両親が、いつか他人と混ぜられてしまうことを。死者は生きているのだなと改めて感じました。

霊園内は完全バリアフリーですか

できそうでできないのが完全バリアフリーです。なぜなら、一番最初の設計段階で綿密に考慮しなければならないからです。完全バリアフリーの発想がないままグランドデザインを描き着工・完成した霊園は、あとから思いついたように付け足してもどうしても無理が出てきて、中途半端な成果物しか実現できません。駐車場~事務所~管理棟はもちろん、トイレ~お墓~水場~ゴミ箱までの動線を、車いすの利用者様が介助なしで移動できるとよいと思います。狭い通路、階段、急な坂道、砂利道の多い霊園は極力避けるべきです。また、管理棟に貸し出し用の車いすなどが常設されていれば理想的ですね。

霊園内の建物・構造物について

立派な納骨堂や管理棟も、経年劣化によるメンテンナスは必ず必要です。場合によっては建て替えも視野に入れなければなりません。その際の資金などはどうするのか、現状が立派であればあるほどコストはかかりますし、今だけ売れていればよいわけではありません。遠い未来の話ですが、管理者にその展望や事前準備があるかないかでその事業への本気度が透けて見えてくるのではないでしょうか。向こう100年を見据えたお付き合いであるが故、未来に責任を持った経営が求められます。

永代供養の仕組みはしっかりしていますか

霊園規則の中に、ご契約者さまと連絡が取れなくなったり納骨後一定期間を過ぎたら永代供養に移行することが記載されていることがあります。ご利用者様は無縁になってしまうことに強い抵抗を感じておられます。そうならないような工夫がしっかり組み込まれているのであればとても素晴らしいと思いますし、霊園選びの大きなポイントと云えます。定期的に合同供養祭などが実施されると尚よいと思います。

檀家さんになる必要がありませんか

お寺様がご自身で管理されている樹木葬霊園は、主として檀家さん向けにご紹介しているケースがほとんどです。お寺さんとのご縁を探されている場合はお墓選びとあわせてとても良い機会です。そうでない場合は宗派不問であるかどうかを事前にご確認ください。

改善、改善、改善・・・。
この樹木葬をもっと発展させたものは何だろう。

初めての樹木葬が多くのご支持とご縁をいただきくことができましたが、私としてはこれが完成形
とは思っておりませんでした。県内の他の樹木葬霊園に比べ多少の優位性はあったものの、全国には我々の想像を超えたクオリティの樹木葬が数多くあります。樹木葬をお求めになるお客様はこれからも増えてゆくのは間違いありません。おおいたさくら陵苑の実績を活かし改善を重ね、より素晴らしい樹木葬はできないものか。頭を悩ます日々が続きました。
そんな折、10年来の勉強会仲間であり業界の大先輩である大阪府枚方市の株式会社 西鶴(さいかく)山本一郎社長とお話しする機会をいただき、大阪府内に展開する4つの樹木葬霊園を見学させていただきました。

息をのむ存在感。樹齢1000年を超えるオリーブの古木群。

―――ハピネスパーク®千年オリーブの森®シリーズ(https://e-saikaku.co.jp/)―――

これまでの霊園のイメージが180度変わったとは、このことです。4つの霊園を2日間かけてくまなく回りましたが「暗い 怖い 寂しい 冷たい」といった従来墓地の常識はどこにも見当たりません。眩しいほどの明るさに、ゴミ一つ落ちてない清潔感。供養の場所に相応しい清廉とした空気。働く人の活気と、お参りに来られるお客様の晴れやかな笑顔・・・私が数年来抱えていた悩みを払拭させてくれるものはこれだと、感じることができたのです。
中央にそびえる樹齢1000年のオリーブたちが、森の守り神のように来園者を迎えてくれます。何より驚いたのは、若い方のお墓参りがとても多い!学校帰りの女子高生、お仕事帰りのサラリーマン、休日のショッピング前にご家族皆さんで。お墓参りが生活の一部に自然と溶け込んで、故人に笑顔で会いに来てくれる。何度も、何度も。行き場のなかったレトロ市電が見事に復活され、運転席ではたくさんの子どもたちがポップコーンをほおばって「また来たい!」とじゃれあっています。こんな樹木葬霊園が大分にあったなら・・・。是非皆さんご紹介したい!という気持ちよりも、この聖地を私が作らなければ・・・という使命感が先に立ちました。

奇跡の立地との出会い

普段から腰が重くて社員から叱責を受けている私ですが、そこからの行動は破格のスピードだったように思います。提案書を作り、一緒に覚悟をもって樹木葬事業をしてくれるお寺さんを探し、士業の方と打ち合わせを重ねる日々が続きました。

引き寄せの法則、という言葉があります。霊園の候補地探しに奔走している最中、一本の電話が入りました。自分が高齢となったので、地区の共同墓地を管理してくれないかという相談内容。なにげなく現場で待ち合わせたその墓地の隣地に、1000㎥ほどの美しい平地があったのです。市内中心部より車で約20分、日吉原レジャープールそば。これが後に同業者から「奇跡の立地だ」と云われた土地でした。ここを見つけたときは大の大人が小躍りし、思わず写真を撮りためてしまったのを覚えています。

素晴らしい候補地を確保したとはいえ、簡単に許可申請が下りないのが霊園開発。普段のお墓づくりの仕事と並行しながら周辺住民の皆様に個別にご説明し、快くご理解を頂きました。坂ノ市・大在・佐賀関地区の皆さまには改めて感謝申し上げます。

樹木葬専門霊園『千年オリーブの森 大分東』グランドオープン

土地の取得から3年後、令和4年8月に大分市保健所より工事着工許可をいただき同年8月竣工式を実施。4か月の工事期間を経て翌令和5年2月1日九州初となる樹木葬専門霊園『千年オリーブの森 大分東』(https://1000-olive-oitahigashi.com/)がグランドオープンを迎えました。

お客さまに永代のやすらぎを感じてもらうため、以下の安心をお約束します。

安心① 合祀はしません

他人と混ざることはありません。大切な方とだけでゆっくり眠ることができます。

安心② 人数制限はありません

何人でもご納骨が可能です。あとから追加費用をご請求される心配はありません。

安心③ 永代供養付

無縁になることはなく、年三回の合同供養祭が実施されます。

安心④ 立地・アクセス

市内中心部から約20分 バスやJR、タクシーなどの公共交通機関の利用も充実しています。

安心⑤ 完全バリアフリーを実現

階段、段差、狭い通路はすべて排除。敷地内はどこでも車いすで自在にご移動可能です。美しい水場も介助なくスムースにご利用できます。

安心⑥ 常駐スタッフ

今の環境と未来への管理に責任をもって対応します。

安心⑦ こだわりの管理棟

本物をお届けしたいという想いを大切に、森をイメージした心安らぐ管理棟は必見です。広いトイレに至るまで冷暖房完備が自慢。

安心⑧ 広々駐車場、19台分を確保

余裕をもって駐車されてください。

安心⑨ 宗派不問

他宗派の方も無宗派の方も、どなたでもご利用になれます。もちろん各宗派のお寺様のご紹介もさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。

安心⑩ 今の時代に求められた霊園を目指して

お墓ディレクター取得、LGBTQ研修、SDGs研修、社内手話研修、障がい者アートとの提携、ほ助犬マーク、ヘルプマーク、AED導入、全社員ユニバーサルマナー取得・・・。学び続ける姿勢を大切にします。

安心⑪ ご供養の心配事をワンストップで

墓石専門店が管理運営を委託されています。お墓じまいのこと、お骨の取り扱い、お寺様のご紹介、役所への提出書類・・・。ご供養のお悩みごとがありましたらまずはご相談ください。

なぜ、オリーブの下で眠るのか

日本人の眠る樹木葬、どんな木を植えればよいか?皆さんは真っ先に桜を想像するでしょう。私の手掛けたおおいたさくら陵苑でも14本の桜が植栽されています。ではなぜ千年オリーブの森®シリーズでは、オリーブが選ばれたのでしょうか。

豊かな時代を生きる私たちは、実を食し油を採り、庭に植栽されたものを見かける。暮らしの一部として接する程度の存在かもしれません。しかしオリーブは、いにしえより世界中の人々の暮らしに密接に寄り添い、共存してきました。どんなやせた土地でも、岩にしがみつくように根を生やし生き抜き、潮風吹きすさぶ劣悪な環境下でも、耐えて成長します。灼熱の酷暑でも、想像を絶する寒波でも、着実に実をつけ、時に飢えから人々を守り、最後は薪として身を挺し生活者の命と暮らしを繫いできました。

世界平和の希求する国際連合の旗にはオリーブがあしらわれています。旧約聖書「ノアの方舟」の一説より、鳩とともに平和の福音をもたらすシンボルと位置付けられているようです。また、古代ギリシアより連綿と続く平和の祭典・オリンピックのメダリストには、栄誉を称えオリーブでつくられた冠が贈られるのが通例となっています。「神聖なる木」として尊ばれ、世界中で大切に守り育ててきたオリーブは、いつしか平和と友情の象徴として多くの国に認知されてきました。

桜に代わる樹木葬といえば、バラやもみじが一般的かもしれません。ただ、どれも寿命が短く、桜に関しては根が張る前に植え替えが行われる場合が多く見受けられます。おおいたさくら陵苑も例外ではないのです。

供養にふさわしい「場」をご提供する使命

「千年オリーブの森 大分東」には樹齢500年のオリーブ1本がシンボルツリーとしてセンターに、樹齢200年のオリーブ1本/樹齢100年のオリーブが2本、永代供養予定地に植樹されており、一年を通じ厳正に管理されています。

これらのオリーブの古木は遠くスペインから運ばれてきました。数えきれない程の季節を重ねたオリーブは、多くの人の生まれ変わりを何十回も見てきた守護神のような樹です。寿命が3000年と言われるオリーブは、生涯植え替えられることはありません。この地でずっと我々を見守りながらこれからも毎年毎年実をつけ、我々の生まれ変わりとして安寧をもたらす存在であり、樹木葬のシンボルツリーに相応しいものだと考えています。
また弊社霊園は、人数制限もなく未来永劫にわたり世代を超えたご納骨を想定した仕組みとなっています。今この時代のこの環境をご覧いただき選んで頂いた景色を丹念に守り、子々孫々に伝えてゆく霊園の使命はお客様との約束であり、我々の決意です。

 

ここは「家族がいつでも笑顔で故人に会える 幸せあふれる霊園」。従来の暗く、怖く、寂しい墓地のイメージは一掃され、大好きだった人がお散歩がてら会いに来てくれる聖地となります。
そして、千年オリーブの森 大分東の目指す霊園の形もまた、完成はありません。お参りに来る度にきっと小さな感動やサプライズに出会える空間になると思います。

 

ぜひ一度、大切なご家族と足を運ばれてください。

この場所を通じてご縁を頂いた皆様にハピネスを提供し、発信し、伝播していけるよう懸命に取り組んでまいります。

株式会社 安東石材店  代表 安東 修