公開日：2025年12月05日
更新日：2025年12月05日
永代供養料の表書きはどうすればいい？封筒の包み方と渡し方
永代供養を申し込もうか考えている際に、「永代供養料の表書きはどう書くの？」「失礼があったらどうしよう…」と迷ってしまったことはありますか？
永代供養料は、お寺や霊園での供養をお願いする際に必要となる費用ですが、封筒の選び方や表書きの決まりは普段あまり触れないため、いざという時に判断が難しくなりがちです。
この記事では、永代供養料の意味から、封筒の選び方、表書きの書き方、渡し方のマナーまでまとめて解説します。迷ったときに安心して準備できるよう、ポイントを分かりやすく紹介します。
永代供養料とは
永代供養料の意味と役割
永代供養料とは、お寺や霊園が故人の供養や管理を永年にわたって継続的に行うための費用です。この費用は、墓石や区画の維持だけでなく、年間を通じて行われる供養、法要の準備、施設の清掃や管理などを含みます。
永代供養を選ぶことで、家族や子孫が後々、供養や管理に困ることがないようにするための費用といえます。
お布施・管理料との違い
| 料金の種類 | 説明 | 備考 |
| お布施 |
法要や読経の謝礼 |
毎回の法要で支払い |
| 管理料 | 墓地や区画の維持管理費 | 永代供養料に含まれる場合もあり |
| 永代供養料 | 施設が供養・管理を永続的に行うための費用 | 分割払いや追加料金が発生する場合もあり |
永代供養料は、一般的に申し込む際に一括支払いが求められます。ただし、個別の区画やスペースで一時的に安置しておく期間があるプランでは年間管理費が別途必要な場合があります。
施設によっては、分割払いや追加料金（特定の法要や年ごとの管理費）が発生することもあるため、事前に料金体系を確認し、追加費用の有無を確認しておくことが大切です。
永代供養料の表書きの書き方
永代供養料を入れる封筒の選び方
永代供養料を納める際に最も無難なのは、白い無地封筒を使用することです。
無地の白封筒は、格式を保ちながらもシンプルで誤解を招かないため、永代供養という特別な意味合いを持つ費用を納める場面に最も適しています。
一方で、市販の不祝儀袋を使用することも可能ですが、一般的な香典袋（御霊前、御仏前など）は香典専用の意味合いが強いため、そのまま使うのは避けたほうが無難です。
もし不祝儀袋を使用する場合は、供養料やお布施などの表書きがあるもの、もしくは無地の金封を選ぶとよいでしょう。水引が付いている場合でも、黒白・黄白・銀などの弔事用の結び切りの水引であれば失礼に当たりません。
ただし、永代供養料は本来水引を必要としないため、水引なしの封筒が最も適切とされています。
一般的な表書きの書き方
表書きは、葬儀時に使われる薄墨ではなく、濃墨の毛筆または筆ペンを使って記載します。永代供養料は弔いごとではないため、事前に用意していたことを示す濃墨を使うのがマナーです。
また、表書きの文言には下記のようなものがあります。
・永代供養料
・供養料
・お布施（御布施）
※浄土真宗の場合は永代経懇志
中でも最も多く使われる表書きは、永代供養料です。シンプルで明確に供養のための費用であることを伝えるため、どの宗派でも無理なく使える表現です。
ただし、浄土真宗では教義上、供養の概念がないため、永代供養料という言葉は原則として使用しません。浄土真宗の寺院へ納める際は「お布施」や「永代経懇志（えいたいきょうこんし）」が使われます。これは、仏法を未来に伝えるための寄付を意味し、お墓の管理費とは目的が異なります。
もし自分の宗派や寺院に合った表現に不安がある場合は、事前に寺院や霊園に確認しておくことをおすすめします。
裏面・中袋に書く内容
封筒の裏面や中袋には、必要な情報をきちんと記入しましょう。これにより、誰からの永代供養料なのかが明確になり、受け取る側が確認しやすくなります。
・住所
・氏名
・金額（漢数字／算用数字どちらでも可）
・電話番号（任意）
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永代供養料の包み方
お札の入れ方
永代供養料を封筒に入れる際、新札を使うことが理想ですが、必ずしも新札でなくても問題ありません。ただし、折れや汚れのないお札を使用することが大切です。もしお札にシワや折り目がついていると、失礼にあたることがあります。
また、人物の顔が封筒の表側に向くようにお札を入れます。これは、お金の出し入れが順調に行われることを願う意味合いが込められているためです。封筒の向きにも気をつけて、顔が上向きに入るようにしましょう。
ふくさの使い方
ふくさは、封筒を渡す際に使う袋布で、特に慶弔事で使われます。紫色のふくさを使用するのが一般的で、これは慶事・弔事の両方に使える色です。特に永代供養の場合、形式に合わせて使うことが重要です。
永代供養料を手渡す際は、封筒をそのまま直接渡すことは失礼にあたります。受付で封筒をふくさから取り出し、切手盆と呼ばれる小さなお盆に載せるか、切手盆がない場合はふくさを盆の代わりとし、その上に封筒を載せて、表書きが相手の正面を向くように差し出しましょう。
近年、振込対応の霊園や寺院が増えています。現金支払いが難しい場合や霊園に足を運べない場合に便利ですが、振込方法や名義などを事前に確認することが重要です。振込でも、振込先や名義に間違いがないか確認してから手続きを行いましょう。
永代供養料の金額の目安
金額に迷ったら施設に確認
永代供養料は施設ごとに明確に定められており、金額に迷った場合は、事前に霊園や寺院に確認することが最も重要です。施設ごとにプランや区画、供養内容が異なるため、必ず料金体系を確認してから支払いの準備をしましょう。
ほかの費用との組み合わせ
永代供養料には供養や管理費用が含まれていますが、法要は別途依頼する場合があります。その際は、お布施を別の封筒で用意する必要があります。お布施は、法要のお礼や読経の謝礼として支払うものであり、事前に法要の有無やお布施の金額を確認しておくと、よりスムーズに準備できます。
永代供養について迷ったらご相談ください
永代供養料に関する表書きの文言や封筒の種類、納め方は、寺院や霊園によって異なるため、事前に確認することが大切です。インターネット上の一般的な情報だけでは、施設ごとの詳細なルールに対応するのは難しい場合もあります。
そのため、不安や疑問を抱えたまま進めることなく早めに確認することをおすすめします。
当霊園、千年オリーブの森 大分東では、宗派を問わずどなたでも樹木葬を通じて永代供養を行うことができます。一度納骨すれば永久的に合祀されることなく、自然に囲まれ家族や親しい方と安心して永遠に眠ることが可能です。
永代供養として樹木葬をお考えの方は、ぜひご検討ください。
