公開日:2025年12月05日
更新日:2025年12月05日
墓じまいから永代供養にするまでの流れ | 必要な手続きと費用ガイド
子どもが遠方に住んでいる、跡継ぎがいない、体力的にお墓参りが難しくなってきた……。
こうした悩みから、墓じまいを検討する方が増えています。
ただ、いざ墓じまいを考え始めても、「手続きは何から始めればいいの?」「永代供養にするとどうなるの?」と手続きの複雑さに不安を感じてしまったことはありませんか?
本記事では、墓じまいの基本から永代供養へ移るまでの流れ、必要な手続きや費用の目安まで、初めての方にも分かりやすく整理して解説します。

墓じまいと永代供養の違い
墓じまいとは?
墓じまいとは、現在のお墓を閉じて更地に戻すことを指します。墓石を撤去し、お骨を取り出し、墓地を管理者へ返還するまでが一連の流れです。
お墓を放置しないための必要な手続きであり、維持が難しい場合の解決策として検討されることが増えています。
「お墓をやめる」というより、今の家族状況に合わせて供養のかたちを見直すという考え方に近く、墓じまい後は新しい供養先を選ぶことが一般的です。
永代供養とは?
永代供養とは、跡継ぎがいなくても霊園や寺院が代わって供養・管理を行う仕組みです。合祀、個別タイプ、樹木葬などさまざまな形があり、墓じまい後の受け皿として選ばれやすくなっています。
なかでも樹木葬は、自然に囲まれた明るい環境で眠れる点が魅力で、従来のお墓のイメージを変える新しいスタイルとして広く選ばれるようになっています。家族が気軽に訪れやすい雰囲気も支持される理由のひとつです。
永代供養のメリット
永代供養には、霊園や寺院が継続して供養と管理を行ってくれる安心感があります。
お墓参りに行けない期間があっても放置される心配がなく、家族に負担をかけずに供養を続けられる点が大きなメリットです。
また、一般的な墓地のような年間管理費が不要な場合も多く、経済的な負担を抑えやすいことも選ばれる理由のひとつです。供養の形を柔軟に選べることから、「自分たちに無理のない方法で、大切な人をきちんと供養したい」という考えに寄り添う選択肢として広がっています。
墓じまいから永代供養にするまでの流れ
① 親族間で方針を話し合う
まず大切なのは、親族間で方針を共有することです。
「なぜ墓じまいをするのか」「今後どのように供養を続けるのか」を話し合い、代表者を決めておくとスムーズに進みます。
② 現在のお墓の管理者に相談する
墓地の管理者(寺院・霊園)へ墓じまいの意向を伝え、必要書類や手順を確認します。管理者によっては永代供養への切り替えを提案される場合もあります。
③ 改葬許可申請などの手続きを行う
お骨を別の場所へ移す際は、自治体で改葬許可申請が必要です。
一般的には以下の流れで進みます。
・役所で改葬許可申請書を受け取る
・現在の墓地管理者に署名・捺印をもらう
・新しい永代供養先から受入証明書を発行してもらう
・書類をそろえて役所に提出する
自治体によって手続きが異なるため、必ず事前確認を行いましょう。
④ 墓石の撤去・更地化を行う
石材店に依頼して墓石を撤去し、更地に戻します。
管理者指定の石材店がある場合と、自由に選べる場合があります。複数社で見積もりを取ると費用感が把握しやすくなります。
⑤ 永代供養先に納骨し、供養の形を決める
永代供養先へ納骨する当日は、読経や献花を行うことがあります。合祀のタイミングや個別区画の有無なども事前に確認しましょう。
樹木葬の場合は、プレートの種類や区画の場所を選べることもあります。
千年オリーブの森 大分東では、明るい洋風の園内で自然に還るように眠れる環境が整っており、墓じまいでは他の業者を介さずスムーズにご納骨まで対応しております。
墓じまいと永代供養にかかる費用
主な費用項目
墓石撤去・処分費用
現在あるお墓を解体し、墓石を運搬・処分して更地に戻すための費用です。
墓石の大きさや石材の種類、立地条件によって料金が変わります。石材店により見積もりに幅が出るため、複数社で比較するのが一般的です。
改葬の行政手続き費用
お骨を別の場所に移す際に必要となる改葬許可申請書の発行手数料など、役所でかかる費用です。
多くの自治体では数百円〜数千円ほどで、大きな負担にはなりにくい項目です。
永代供養料(合祀・個別・樹木葬などプランによる)
墓じまい後にお骨を納める永代供養先に支払う費用です。合祀タイプは比較的抑えられ、個別区画や樹木葬タイプは選ぶ区画や期間により金額に幅があります。
供養の内容や区画の形態によって変動するため、契約の際は内容をよく確認しましょう。
費用を抑えるためのポイント
墓じまいと永代供養を一括で相談できる霊園を選ぶと、各工程の見積もりが把握しやすく、無駄な費用を省きやすくなります。
人数分をまとめて永代供養にすることで、一人あたりが割安になる場合もあります。
墓じまいでお悩みの方はご相談ください
墓じまいは、管理者に相談 → 改葬手続き → 墓石撤去 → 永代供養へ納骨という順番で進めていけば、決して難しいものではありません。
ただ、「本当にこの方法で良いのだろうか」「どこから動けばいいのか不安」と感じるのは当然のことです。悩みながら時間だけが過ぎてしまう前に、一度プロに相談することで道筋がはっきり見えてくる場合も多いです。
千年オリーブの森 大分東では、墓じまいや永代供養についてのご相談を随時受け付けています。
「何から始めればいい?」という段階のご相談でも、どうぞお気軽にお問い合わせください。
