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数珠が壊れたらどうする?修理を頼める場所と費用の目安

法事や日々の祈りの際に使う大切な数珠。その紐が突然「プツン」と切れてしまい、珠が散らばってしまった…。

 

ご安心ください。数珠が切れることは、決して不吉なことではありません。本記事では、数珠が壊れた際のスピリチュアルな意味合いから、正しい対処法、修理を依頼できる場所、気になる費用の目安までを解説します。

数珠が切れることのスピリチュアルな意味

まず、多くの方が心配される点ですが、数珠の紐が切れることは決して縁起の悪いことではありません。むしろ、仏教の世界で「持ち主の厄を引き受けてくれた」「役目を終えた」と解釈され、一種の吉兆とさえ考えられています。

 

  • 持ち主の厄災を引き受けてくれた(厄除けの証)

  • これまでの勤行(ごんぎょう)で功徳を積んだ証

  • ご先祖様が守ってくれているというメッセージ

 

つまり、あなたの数珠はお守りとして、その役目をしっかりと果たしてくれた証なのです。ですから、悲観的になる必要はまったくありません。感謝の気持ちを込めて、丁寧に修理してあげましょう。

最初にするべきこと

紐が切れてしまったら、まずは落ち着いて、散らばった珠を一つ残らず拾い集めてください。

 

数珠の珠は、人間の煩悩の数である108個(本式数珠の場合)など、意味のある数で構成されています。親珠(おやだま)や天珠(てんだま)といった特別な役割を持つ珠もあり、一つでも欠けると元通りに修理できない可能性があります。丁寧に全て集め、紛失しないよう小さな袋や柔らかい布に包んで大切に保管しましょう。

修理を依頼できる場所

仏壇・仏具店

最も一般的で安心できるのが、街の仏壇・仏具店です。数珠に関する専門知識が豊富で、宗派ごとの数珠の違いにも詳しいため、どのような数珠でも的確に対応してもらえます。購入したお店であれば、話もスムーズに進みます。

百貨店の仏具コーナー

お近くに仏具店がない場合、百貨店の仏具・念珠売り場でも修理の相談を受け付けていることがあります。購入した百貨店であれば、一度問い合わせてみるのがおすすめです。

オンラインの数珠修理専門店

最近では、郵送で修理を受け付けてくれるオンラインの専門店も増えています。近くに相談できるお店がない場合に便利です。「数珠 修理 郵送」などのキーワードで検索してみてください。ウェブサイトで料金体系が明記されているお店も多く、比較検討しやすいのがメリットです。

パワーストーン・アクセサリーショップ

腕輪念珠(ブレスレットタイプの略式数珠)であれば、パワーストーンやアクセサリーの修理を行っているお店で対応してもらえる場合があります。ただし、本式数珠のような複雑な構造のものは断られることが多いでしょう。

修理費用の目安

費用は数珠の種類(本式・略式)、中糸の素材(正絹・化繊)、房の状態などによって変動します。

 

  • 中糸(紐)の交換のみ:
    2,000円 ~ 5,000円程度
  • 房(ふさ)の交換もする場合:
    5,000円 ~ 10,000円以上
  • 珠の紛失・追加: 別途、珠の実費が必要

 

高価な珠や特殊な房の場合は、これ以上の費用がかかることもあります。依頼する際は、必ず事前に見積もりを取って、料金を確認してからお願いするようにしましょう。

自分で修理することはできる?

手先に自信のある方なら、ご自身で修理することも不可能ではありません。インターネットや手芸店では「数珠修理キット」なども販売されています。

 

しかし、数珠の紐通しには専用の道具やコツが必要で、特に宗派によって決まりのある「本式数珠」は非常に複雑な構造をしています。思い入れの深い大切な数珠や、複雑な構造のものは、無理せず専門のプロに任せるのが最も安心で確実な方法です。

修理が難しい場合の供養・処分の方法

もし珠の紛失が多くて修理が困難な場合や、これを機に新しい数珠を迎える場合は、古い数珠に感謝の気持ちを込めて、丁寧に手放しましょう。

 

ご自身の判断でゴミ箱にそのまま捨てるのは避けてください。お世話になった数珠は、菩提寺(ぼだいじ)に相談して供養していただいたり、引き取りサービスを行っている仏具店にお願いしたりするのが一般的です。

まとめ

数珠は単なる仏具ではなく、持ち主の想いやご先祖様との繋がりが宿る大切な法具です。壊れてしまったからとすぐに諦めるのではなく、修理をして再び手元に戻ってきた数珠は、より一層愛着がわき、あなたの心を支える存在となってくれます。

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