公開日:2025年05月08日
更新日:2025年05月01日
自然葬とはどんな供養?種類・特徴・費用までわかりやすく解説します。
近年、「自然葬」という言葉を耳にする機会が増えてきました。自然葬は、従来のお墓に埋葬する形式とは異なり、自然と調和したかたちで故人を供養する新しい選択肢です。
この記事では、自然葬の種類や特徴、費用について、初めての方にもわかりやすく解説します。自分や大切な方の供養について考える際の参考にしてください。
自然葬とは?
自然葬とは、遺骨を自然に還すことを目的とした供養方法です。墓石を建てることなく、樹木や海、山など、自然の中に遺灰を撒く、もしくは埋葬する方法が一般的です。
少子高齢化や核家族化が進む中、『お墓を継ぐ人がいない』『管理が大変』という悩みを抱える方が増えています。これにより、墓石を必要としない自然葬が注目されるようになりました。また、環境への配慮や「自然に還りたい」という価値観の変化も、自然葬の普及を後押ししています。
自然葬の主な種類と特徴
樹木葬
樹木葬は、墓石の代わりに樹木を墓標とする供養方法です。樹木の下に遺骨を埋葬し、自然と一体となるように眠ります。環境保全型の霊園や里山で行われることが多く、自然の中で静かに故人を偲ぶことができます。
特徴
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自然豊かな環境に埋葬
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管理費が安価、または不要な場合も
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永代供養がセットになっているケースも多い
海洋散骨
遺骨を粉骨して海に撒く供養方法です。船を出して海の上で行われるほか、代行サービスを利用することもできます。
特徴
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海が好きだった方に人気
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墓地管理の必要なし
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法律上は問題ありませんが、場所や方法によってはマナーやルールを守る必要がある
里山葬・自然林葬
山や森などの自然の中に埋葬する方法です。限られた地域でのみ行われることが多く、自然保護活動の一環として取り入れられています。
特徴
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人の手が加わらない自然環境
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地域性が強く、選択肢は限られる
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環境保全型として人気
その他:宇宙葬・空中葬
一部の遺灰をロケットで宇宙に飛ばす「宇宙葬」や、空から撒く「空中葬」も話題になっています。まだまだ特殊な方法ですが、希望する方も増えています。
自然葬のメリット・デメリット
メリット
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継承者が不要:お墓を守る必要がなく、管理負担がない
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費用が抑えられる:墓石代や永代管理費が不要
デメリット
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遺骨が手元に残らない:散骨後は遺骨を取り戻すことができない
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家族の理解が必要:従来の墓地文化との違いから、親族の理解を得る必要がある
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供養の場がない:実際に手を合わせる場所がない場合もある
自然葬の費用相場
自然葬は供養方法によって費用に幅があります。以下は一般的な相場です。
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樹木葬:20万円〜150万円
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海洋散骨:5万円~30万円
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里山葬:20万円〜50万円
これに加え、葬儀費用や遺骨の粉骨処理代、セレモニー費用が発生する場合もあります。
価格帯に幅があるのは、個別区画か、合同埋葬かといったプランの違いによるものです。
一般的なお墓(100万円〜200万円以上)に比べると、自然葬は比較的費用を抑えられる供養方法といえます。
よくある質問(FAQ)
Q. 宗教は関係ありますか?
A. 宗教宗派は問わず、無宗教の方でもご利用いただけます。
Q. 自然葬後の供養はどうすれば?
A. 年忌法要などを行う方も多く、自由に供養方法を選べます。
Q. 遺骨は全部散骨しなければなりませんか?
A. 一部を手元供養として残すことも可能です。
まとめ
自然葬は、環境にやさしく、自由な供養を求める方に選ばれている新しい供養スタイルです。自分に合った方法を見つけ、後悔のない供養を選びましょう。
ご不明な点があれば、どうぞお気軽に「千年オリーブの森 大分東」までお問い合わせください。