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墓じまいの時期をどう決める?季節や供養のタイミングを詳しく解説します

近年、終活の一環として「墓じまい」を検討する方が増えています。しかし、墓じまいをいつ行えば良いのか、手順や方法、費用について悩む方も多いのではないでしょうか?本記事では、墓じまいの時期やタイミング、費用、具体的な手順などを詳しく解説します。

 

「墓じまい」とは?

「墓じまい」とは、現在所有しているお墓を撤去し、使用権を返還することを指します。墓じまいには、墓石の解体・撤去工事、自治体への手続き、さらには新たな供養先の決定が含まれます。単にお墓を解体するだけでなく、遺骨の供養や新しい安置先を考慮することが重要です。

墓じまいを行う際には、以下のような手順が必要です。

 

  1. 親族や寺院と相談し、同意を得る
  2. 改葬許可証の取得
  3. 閉眼供養(魂抜き)の実施
  4. 墓石の解体と撤去
  5. 遺骨の新しい供養先を決定

 

これらのステップは、地域の自治体や寺院との連携が必要であり、スムーズに進めるためには計画的な準備が欠かせません。

 

墓じまいを考える理由

墓じまいを考える理由はさまざまです。以下に、主な理由を挙げてみます。

継承者がいない

近年、少子高齢化や核家族化が進む中で、次世代の継承者がいないために墓じまいを決断する家庭が増えています。無縁仏化を避けるために、墓じまいを検討することが一般的です。

子供に負担をかけたくない

お墓の管理には時間や労力、さらには費用がかかります。将来、子供や遺族に負担をかけたくないと考える方が、早めに墓じまいを行うケースが多いです。

お墓が遠方にある

お墓が遠方にあると、お墓参りや維持管理が難しくなります。特に高齢になると、遠くのお墓に定期的に通うことが困難になるため、負担を減らす目的で墓じまいを考えることが増えています。

 

墓じまいを検討しやすいタイミング

墓じまいを行うタイミングにはいくつかの節目があります。以下に、墓じまいを検討しやすい時期を紹介します。

お盆やお彼岸

お盆やお彼岸は、ご先祖様を供養する重要な時期です。この時期にはお墓参りをすることが一般的であり、墓じまいを検討する良いタイミングといえるでしょう。

年末年始や法事の際

年末年始や法事の際に親族が集まる機会を利用して、今後のお墓の管理について話し合うことができます。親族の意見を聞くことで、合意を得やすくなります。

人生の節目(退職や還暦)

退職や還暦など、人生の節目を迎えるタイミングで終活を始める方が多いです。この時期に墓じまいを検討することもよくあります。

身内の死去

親族が亡くなった際には、葬儀や供養を通じてお墓について再考する機会があります。特に、お墓の場所や管理に不便を感じる場合には、このタイミングで墓じまいを検討することが増えています。

 

墓じまいを避けた方が良い時期

墓じまいを行うタイミングは自由ですが、避けるべき時期もあります。以下に、墓じまいを避けた方が良い時期を紹介します。

寺院の繁忙期

お盆やお彼岸は寺院にとって繁忙期です。この時期に墓じまいを行うと、僧侶の予定が合わないことがあります。閉眼供養を行う際には、僧侶に読経をお願いするため、寺院のスケジュールを考慮しましょう。

年末年始

年末年始は親族が集まる時期ですが、この時期に墓じまいを行うと、忙しい日常生活との兼ね合いで準備が難しくなることがあります。

梅雨や冬季の悪天候

墓じまいの際には墓石の解体工事が必要です。梅雨や豪雪地帯の冬季など、天候が悪い時期は工事が困難になるため、避けた方が良いでしょう。工事が遅れることで、費用が増加する可能性もあります。

墓じまいの手順

墓じまいは、適切な手順を踏んで進める必要があります。以下に、墓じまいの一般的な手順を8つ紹介します。

 

1. 親族に相談する

まずは親族に相談し、墓じまいの意向を伝えましょう。親族の同意を得ずに墓じまいを進めると、後々トラブルになる可能性があるため、十分な話し合いが必要です。

2. 寺院に相談する

檀家となっている寺院に連絡し、墓じまいを相談します。寺院に対しては、離檀料が発生する場合がありますので、事前に確認しておくことが重要です。

3. 新しい供養先を決める

墓じまいを行う前に、新たな供養先を決定しましょう。永代供養墓や納骨堂、樹木葬など、様々な選択肢があるため、希望に応じた場所を選びます。

4. 石材店を決める

墓石の解体工事を依頼するため、信頼できる石材店を選びましょう。複数の石材店から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較検討することをおすすめします。

5. 改葬許可証の取得

お墓の改葬を行うためには、自治体から「改葬許可証」を取得する必要があります。必要書類をそろえ、役所に申請しましょう。

6. 閉眼供養を行う

閉眼供養は、仏教の儀式で、お墓に眠る故人の魂を慰めるために行います。僧侶に依頼して、正式な手続きを踏みましょう。

7. 墓石の解体・撤去

閉眼供養が済んだら、石材店による墓石の解体工事が行われます。工事後は、墓地を更地に戻し、管理者に返還します。

8. 新しい供養先に遺骨を移す

最後に、遺骨を新しい供養先へ移します。改葬許可証が必要になるため、しっかりと保管しておきましょう。

 

墓じまいにかかる期間

墓じまいには、1ヶ月から数年かかる場合があります。親族間の話し合いや新しい供養先の選定、工事のスケジュールなど、さまざまな要因が期間に影響します。早めに準備を始め、計画的に進めましょう。

 

墓じまいにかかる費用

墓じまいの費用には、以下の項目が含まれます。

  • 墓石の解体・撤去費用:20~30万円
  • 僧侶へのお布施:1~3万円
  • 新しい供養先の契約費用:20~100万円

費用は地域や墓地の状況によって異なるため、事前に見積もりを取り、予算を確認しましょう。

 

墓じまい後の供養方法

墓じまい後の供養方法には、以下の選択肢があります。

  • 新しいお墓:家の近くにお墓を移して管理を簡便にする方法。
  • 永代供養:お寺や霊園に供養を委任する方法。
  • 樹木葬:自然に囲まれた場所で供養する方法。
  • 散骨:遺骨を自然に還す方法。
  • 手元供養:遺骨を手元に保管して供養する方法。

それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、家族や親族と話し合いながら選ぶことが重要です。

 

まとめ

墓じまいの時期に決まったルールはありませんが、お盆やお彼岸、年末年始など、親族が集まるタイミングで話し合うことが効果的です。墓じまいを成功させるためには、親族や寺院との円滑なコミュニケーションが不可欠です。石材店との連携や新しい供養先の選定にも時間がかかるため、早めに準備を始めましょう。

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